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昨日、丸部の稽古中に一年生が来ました。
いつも行くと主将が先にいる道場が暗かった。
そこにメールが、
「ちょっと遅れる」
改装工事が終わった道場は、畳が全て張り替えられていた。
中はひんやりを通り越す寒さ。
冬到来といった感じ。
胴着に着替えるのに抵抗を感じるが、
しばらくぶりだからか、早く動いてみたくて着替えた。
剣道部だったときは、この胴着が前日の汗で異常に冷えていて、
それを着るのが果てしなく嫌だった。
今回は乾いていた。
今年初めてだし、当たり前か。
体操前に道場内を走った。
10周くらい。
以外に小さいんだな。
加速前に角が来る。
四角に走るというより、円を走るような感覚。
あっという間に終わる。
体操。
柔軟。
丸部は今年初めてでも、他で補ってるからそれ程体は硬くなってなかった。
だからって、柔らかい方じゃないけどね。
足上げ腹筋。
これが一番効くのだけれど、
家でもやってるからそんなでもない。
継続が力になったワケだ。
横受身。
畳を打つ手が痛い!
…なんて事をしていたら、来た。
主将じゃなくて、一年生が。
空手部にも入ってるとかで。
運動オンチを直したくて着たらしい。
ま、それに効くかは分からないけども、
今日は彼に合わせて練習をすることになった。
主将が来て、三人で順番に組んでいく。
技の説明を織り交ぜて、体験してもらう。
誰かに説明するのも暫くぶりの事だった。
人が集まらないとそういう事もしないしね。
教えるのって、難しいよ。
相手は違う人間。
その感覚も全て、僕とは違うもの。
だから、こっちが分かりやすく行ってるつもりでも、
相手にはちんぷんかんぷんって事も大いにありうる。
ウチの部は、新入生がやってくると、
あからさまに皆活気付く。
ま、それはまだいい。
でも、それが勢いあまっていきなり色々やらせたりするのはアレじゃないか?
今なら難なくできる簡単な事だって、
初めからできた訳じゃない。
簡単な事なんだと認識するまでには、
理解、実践、習得。
そいつらを通して身につけたもの。
それをいきなりやらせようってのは度を過ぎるとよくない。
相手の脳みそもパンクするだろう。
基本的なことだけでも十分だろ。
だから、そんな事を思い出したから、
ちょっと気を付けてみた。
大目に見る
という言葉じゃ何様だよと言われそうだけど、
どんなものか
が分かってもらえればいいと思って、教えた。
こんな感じ
そんな感じ
抽象的過ぎただろーか。
またご縁があったなら。
と、最後に声を掛けて別れた。
本当にこれが最後の出会いになってしまうかもしれない。
でも、今日教えた基本的な事が、何の役に立ったら嬉しいな。
と、思うのですよ。